こんにちは、かねこ歯科診療所 院長の金子潤平です。

今回は日本口腔インプラント学会の年次大会に参加してきましたので、少しご報告させていただきます。

日本口腔インプラント学会は会員数14,000名を超える、国内で最大のインプラントに関する学会です。

私のような開業医の臨床家のみならず、大学や他の研究施設で研究活動をしている先生方も多く参加されており、臨床症例だけでなく、現在のインプラントに関する日本の研究の最先端も知ることができるとてもアカデミックな学会です。

この学会も毎年開催地が全国を転々としますが、今年は岡山で行われました。

シルバーウィークのど真ん中にもかかわらず、4,000人以上の参加者だそうです。 様々な演題で10会場に分かれて各会場で聴講します。

このことを見ても、比較的新しい治療で大きな治療成果の得られるインプラント治療にこれだけ多くの歯科医療従事者が興味を持って勉強しているということがわかります。日本の歯科医療の未来は明るいです。

今回で45回を迎える本大会のテーマは

“健康維持と口腔インプラント治療〜口腔インプラント治療のメリットを再考する”

ということでインプラント治療を行うことで患者さんが得られる恩恵と同時に天然歯の大切さに関する講演が多かったです。

天然の歯を精一杯保存する努力をして使った上、どうしてもダメになってしまった場合にインプラントを応用することで生涯にわたって美味しく食事ができるということが何より最大の恩恵です。

特に、「天然の歯を精一杯保存する努力をして使った上」ということが大切で、私のインプラント治療に対する考えと合致し非常に共感を覚えました。

そして今回の学会参加のもう一つの大きな目的は日本歯科医学会プロジェクトである「口腔疾患に対する禁煙の効果」というレクチャーの受講です。このプロジェクトは喫煙が歯科疾患に与える影響と、禁煙が歯科疾患(特に歯周病)の治癒に与える影響についての全国的な研究プロジェクトです。

さらに研究結果は厚生労働省に提出され、ゆくゆくは歯科医院でも禁煙治療ができるようにするための国家的なプロジェクトです。

当診療所もその研究機関に認定されておりまして、禁煙指導を行うための医学的根拠に関する基礎知識を始め、禁煙指導のためのレクチャーを受けて参りました。

現在喫煙されていて、禁煙を目指されている患者様にはには年明けからご協力をいただくことがあるかもしれません。よろしくお願いします。

口腔環境を改善することで健康を維持できる!ということを再認識した岡山の旅でした。

かねこ歯科診療所